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スロベニア リュブリャーナ城クロアチアの旅行で、少し足を伸ばしてお隣の国スロベニアへ行ってみるのもオススメ。スロベニアはアドリア海とアルプス山脈に囲まれた自然豊かな国。同じアルプスの国でもスイスやオーストリアと違って、スロベニアはアルプスの南側に位置しているので、アルプスの陽の当たる側にある日なたの国といえる。アルプスの山自体は山脈の端っこなのでそれほど高くはなく、のんびりとした牧歌的な雰囲気。そんなスロベニアの魅力は、アルプスに代表される変化に富んだ自然美と、中世の雰囲気の残る旧市街の町並みだ。
スロベニアの首都リュブリャーナは、歴史ある文化都市。さまざまな建築様式が見られる小さな芸術都市でもある。郊外の見どころでは、美しいアルプスの自然が見られるブレッド湖はスロベニアきっての観光名所。おだやかな自然がいっぱいでのんびりした中、まるで絵画のような景色が楽しめる。また、スロベニアには6000ヶ所以上の鍾乳洞がある。中でも世界第3位の大きさを誇るポストイナ鍾乳洞は、リュブリャーナからも日帰りで手軽に行ける。ガイド付きのツアーで探検するだけでなく、不思議な形をした鍾乳石でつくられた洞窟内をトロッコで走り抜けるのがおもしろい。
スロベニア
スロベニア 首都リュブリャーナリュブリャーナ
オーストリア・アルプスの南側にある盆地に開けたスロベニアの首都リュブリャーナ。オーストリア・ハプスブルグ家のもとで発展し、現在は歴史的文化都市であると同時に、スロベニアの政治・経済の中心となっている。
町はさほど大きくなく、のんびりと落ち着いた雰囲気。町を見下ろす丘の上にはリュブリャーナ城が建ち、その下にはリュブリャニッツァ河がゆるやかに蛇行している。川によってリュブリャーナの町は新市街と旧市街に分けられていて、町の中心はこの川にかかる三本橋トロモストウイエ。旧市街にはルネサンスやバロック様式の建物が多く見られ、新市街ではギリシア様式やイスラム建築のモチーフを用いた建築物やアールヌーボー様式の建物が目立ち、ちょっとした建築芸術の町でもある。美しい町並みを散策して、のんびりカフェで一休み……そんなのんびりした過ごし方の似合う町だ。
スロベニア 絵のように美しいブレッド湖はスロベニア随一の景勝地ブレッド湖
スロベニアきっての景観地ブレッド湖は、アルプスに囲まれた自然豊かな場所。見どころはメルヘンチックな童話の世界のような美しい自然だ。リュブリャーナから日帰りでも行けるが、できれば宿泊してのんびりとリゾート気分で滞在しよう。
ブレッド湖は一周6kmほどの湖で、周囲に遊歩道がありのんびり散歩を楽しむことができる。見る場所によって景色も湖の表情も変わるので、のんびり散策してみよう。歩くのがしんどい人には馬車もある。湖面から約100mの断崖の上にあるブレッド城からの眺めもすばらしい。また、ブレッド湖にはブレッド島という小島がありボートで渡ることができる。この島にはブレッド湖のシンボルともいえる白い聖マリア教会が建っている。やはり緑の美しい春~夏が気持ちのいい季節だが、紅葉の秋や雪景色の見られる冬のブレッド湖も違った味わいがある。
スロベニア ポストイナ鍾乳洞の入口。世界第3位の大きさを誇るポストイナ鍾乳洞
スロベニアはポストイナや世界遺産のシュコシャン鍾乳洞をはじめとして、実に6000以上の鍾乳洞のある国。カルスト地形のカルストとはここの地名から付けられたものというほど、石と水の作り出す変化に富んだ地形が見られる。ポストイナ鍾乳洞は世界で3番目、ヨーロッパでは最も大きい鍾乳洞。洞窟の長さは約27kmあり、約10万年前から少しずつ石灰岩がしみ出す水によって浸食されていったもの。今では、年間80万人もの観光客が訪れるスロベニアきっての観光地となっている。
鍾乳洞内はガイド付きのツアーで見学する。まず入り口から2kmほどトロッコに乗って移動するのがおもしろい。残りはガイドの説明を聞きながら歩いて洞窟内を探検。洞窟内には、不思議な形の鍾乳石が立ち並んでいるが、洞窟の深さや広さによって色や形状が異なっていて興味深い。これらの鍾乳石は1mm成長するのに約10万年かかるといわれていて、これだけの鍾乳洞が作られる時間を思うと、地球の神秘と自然の驚異を感じずにはいられない。鍾乳洞内は年間を通して約8度。夏でも充分な防寒をして見学しよう。
クロアチア
ドブロブニク
「アドリア海の真珠」という言葉がぴったりはまる小さな港町ドブロブニクは、世界遺産にもなっているクロアチアきっての観光地。15~16世紀には、ベネチアと並ぶ貿易都市だったドブロブニクの旧市街は、要塞のようにアドリア海に浮かんでいる。クロアチアの独立戦争では、ドブロブニクの旧市街もかなり破壊され一時は廃墟となってしまったが、修復も終わりほぼ元通りの美しい姿を取り戻している。
ドブロブニクは町そのものを楽しむ町。いろいろな場所でさまざまな角度から異なった時間に、旧市街を眺めてみよう。城壁に囲まれオレンジ色の屋根が連なる旧市街の町並みは中世の面影がそのまま残っていて、城壁に上ったり路地を散策するだけでまるで中世にタイムスリップしたような気分になれるだろう。旧市街の背後にそびえるスルジ山からは旧市街とアドリア海が広く見渡せる絶景スポット。
また、ドブロブニクをはじめとしたアドリア海沿岸の町ではおいしいシーフードが豊富。イタリア料理に近い味で日本人の味覚にも合うので、新鮮な魚介類をぜひ味わってみよう。
クロアチア スプリットのディオクレティアヌス宮殿は世界遺産に指定されているスプリット
アドリア海沿の最大都市であるスプリットは、古代ローマ遺跡の残る世界遺産の町。スプリットの旧市街には、古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスの建てた宮殿が残っている。その後、荒廃した宮殿の城壁内に人々の住居が造られ、現在でも遺跡と住居がつながった建物が並んでいる。付近には中世のゴシック、ロマネスク、ルネサンス様式の建物が残っていて、不思議な情緒を生み出している。古代と中世、近代が混然一体となっている不思議な雰囲気のする町なのだ。クロアチア独立戦争時に多くの建物はかなりのダメージを受けたが、修復作業が続けられていて、これらの宮殿をはじめとする旧市街の史跡は世界遺産になっている。
クロアチア トロギルトロギル
スプリットの西25kmくらいの所にある美しい中世都市トロギル。世界遺産も指定されている古い町並みが残る旧市街には小さな島になっている。町全体が城壁で囲まれていて、今でも本土とつながっているのは1本の橋のみ。トロギルの歴史は古く、紀元前2~3世紀にギリシア人が造った植民都市で、その後ローマ人の都市となった。中世にはダルマチア地方の中心地として栄え、現在見られる町並みはこの時代のものが多い。トロギルのシンボルである聖ロブロ大聖堂をはじめとして旧市街の見どころは多い。海沿いのプロムナードは夏になるとカフェテラスのパラソルが並び、とても開放的な雰囲気。アドリア海沿岸の町独特の中世の町の趣に浸りながら、路地を散策するだけでも楽しい町だ。
クロアチア 首都ザグレブはあいにくの雨だったザグレブ
クロアチアの首都ザグレブは、緑に囲まれた美しい古都。バロック様式やゴシック様式の重厚な建物が並んぶ町並みは、日本人のイメージする「ヨーロッパ」に近く、今でも中世から続く芸術や文化の香りを感じることができる。
ザグレブの町は、丘の上に広がる旧市街と駅周辺の新市街に分かれていて、ちょうど間にある町の中心となるのが共和国広場だ。この広場はザグレブ発祥の地であり、今でもつくられた17世紀当時の泉の跡が残っている。旧市街の見どころは聖ステファン大聖堂や聖マルコ教会。さほど広くないので半日あれば見てまわれるだろう。ザグレブ市内には緑や花がいっぱいの公園が多くあるので、美しい町並みを眺めながら町歩きを楽しもう。
プリトヴィッツェ国立公園
ザグレブとスプリットのちょうど中間くらいの山の中に位置するプリトビッツェ湖群国立公園。ユネスコの世界遺産にも登録されている世界的にも貴重な景観の誇る湖群公園だ。大小16の湖には92本の滝が流れていて、周囲の緑と重なって芸術的な姿を見せている。クロアチア独立の際の内戦で荒らされ、一時は危機遺産となり緊急の保護措置がとられたほどのダメージを受けたが、その甲斐あって現在は神秘的で幻想的な景観を取り戻した。湖の色は深いエメラルドグリーンで、段々畑のように湖が重なって滝で結ばれている様子には思わずため息が出でしまう。湖一帯はカルスト地形のため、水は石灰岩層によって浄化されて驚くほどの透明度。この水の作り出す自然の芸術は、中国の九寨溝と比較され、さながらヨーロッパの九寨溝といったところ。